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誰の・何を・何通・どこで取るかを、書類ごとに

書類棚 No.05

会社設立 必要書類 住民票|本人確認証明書・マイナンバー・発起人と役員の分担を7本でたどる

  • 内容の確認日
  • 約12分
  • この棚の記事 1本
  • 『会社設立 必要書類の取り寄せ帳』編集部
会社設立 必要書類 住民票 誰の分を、どう取得するか

早見カードこの棚に出てくる必要書類

住民票の写し(個人番号の記載なし)誰の:印鑑証明書を出さない設立時役員何通:1人1通
運転免許証等のコピー誰の:同上(住民票の代わりに使える)何通:1人1通
印鑑登録証明書誰の:発起人・設立時取締役など何通:提出先ごとに数える
委任状誰の:代理人に取得を頼む役員何通:代理で請求するとき1通

会社設立の必要書類を調べていて「住民票も要るの?」とつまずいた人に向けた入口です。実際に住民票が要る人は、役員のうち印鑑証明書を出さない人などに限られます。発起人、取締役、監査役、家族や知人に頼む場合、海外に住む役員と、立場ごとに読む記事が違うので、自分に近い見出しだけを拾って読んでください。

会社設立 必要書類 住民票|住民票が要るのは「一部の役員だけ」

住民票が要る人は限られる(印鑑証明書を出す人は別枠)

会社設立の必要書類の一覧を見ると、住民票の写しが並んでいて、全員が取得しなければならないように読めます。ところが実際の用途は本人確認です。設立登記で、印鑑証明書を添付しない設立時取締役などについて、氏名と住所を確かめる公的な証明書が要るという決まりがあり、その代表例が住民票の写しです。

つまり、印鑑証明書を登記に出す役員は、住民票を取得しなくても足ります。誰が印鑑証明書を出し、誰が本人確認証明書を出すかは、取締役会を置くかどうか、監査役を置くかどうかで入れ替わります。この判定を表にしたのが 会社設立の本人確認証明書|住民票が必要になる役員 です。

住民票が必要になる人の目安(株式会社)
図:住民票が必要になる人の目安(株式会社)

表の「本人確認証明書を出す人」の欄に自分の名前がなければ、住民票の取得は不要です。ここを確かめずに全員分を役所で取ると、手数料も時間もむだになります。

住民票の写しを取得するときの手数料は、自治体によって違います。たとえば練馬区はコンビニ交付で1通200円としていますが、これは一つの例にすぎません。窓口と郵送では金額も受け取りまでの日数も変わるので、役員が何人もいる会社では、全員分を足した費用と日数を、取得に出かける前に見積もっておくとよいでしょう。

また、住民票は世帯全員ではなく、役員本人の分だけで足ります。家族の情報まで載せる必要はなく、必要以上の個人情報を一通の書類に載せないという点でも、請求の段階で本人分だけを頼むのが無難です。

出典e-Gov法令検索「商業登記規則」2026年10月11日確認・第9条・第49条・第61条

本人確認 書類・証明書|住民票のほかに選べるもの

住民票以外の本人確認証明書(免許証・附票・カード表面)

本人確認証明書には、住民票の写しのほか、戸籍の附票、運転免許証等のコピー、マイナンバーカードの表面のコピーなどが認められています。取りに行く手間を考えると、免許証を持っている人はコピーで済ませるほうが早く、そのぶん会社設立の準備が進みます。

コピーで出すときは、裏面も写し、本人が「原本と相違がない。」と記載して記名します。マイナンバーカードは表面だけを写し、通知カードは本人確認証明書として使えません。細かな決まりは 本人確認証明書の記事 に表で整理しています。

本人確認証明書を用意するとき
図:本人確認証明書を用意するとき
メモ電子署名と電子証明書を送るオンライン申請では、別に本人確認証明書を出さなくてよい場合があります。条件は法務局の添付書面一覧で確かめてください。

ここで押さえておきたいのは、免許証のコピーが「住民票の代わり」として使えるのは、あくまで本人確認証明書として出す場面に限られることです。印鑑証明書が要る役員に、免許証のコピーを出しても代わりにはなりません。どの役員がどちらの書類を出すのかを混ぜないよう、先の表で役職ごとに決めてから動いてください。

マイナンバーを載せない取り方|窓口・コンビニ・代理で取得するとき

個人番号は載せない(頼まなければ省かれる)

法務省は、住民票の写しを本人確認証明書にするときは、個人番号が記載されていないものを使うよう指定しています。住民基本台帳法には、特別の請求がない限り個人番号などを省いた写しを交付できるという定めがあるので、窓口では何も頼まなければ番号は載りません。

注意したいのはコンビニです。自治体によっては、記載の有無を自分で選ぶ画面が出ます。窓口・コンビニ・代理の三つの取得場面ごとの注意は 住民票にマイナンバーを載せない取り方 に詳しく書きました。番号入りを取得してしまったときの取り直しの考え方も、同じ記事の後半にあります。

個人番号が載った住民票は、提出先が法令で限られている書類です。会社設立の登記で法務局に出す書類としては使えず、取得し直すことになるため、その手間とお金を省く意味でも、請求の時点で番号を載せない指定を確かめておくのが近道です。

窓口で取得

請求書の個人番号・本籍・続柄の欄には印を付けない。受け取ったら番号が並んでいないか見る

コンビニで取得

記載の有無を選ぶ画面で「記載しない」を選ぶ。マイナンバーカードと暗証番号が要る

代理で取得

委任状を用意する。個人番号入りは代理人に渡されない自治体がある

住民票を取得する場所と手数料は自治体で違います。どこで何をいくらで取れるかを比べたいときは、会社設立 必要書類 どこでもらえる のカテゴリー記事が入口です。

発起人|一人・複数・遠方で変わる必要書類

発起人の書類は人数で変わる(一人・複数・遠方)

株式会社をつくる発起人は、定款に署名し、出資を引き受ける人です。発起人の必要書類は、市区町村で取得する印鑑登録証明書と、自分で作って署名する書類に分かれます。発起人が定款認証で出す印鑑登録証明書は、発起人ごとに1通で、発行後3か月以内のものに限られます。これは住民票ではなく印鑑証明の話ですが、人ごとの分担を考えるうえで外せません。

発起人の一人ひとりが何を取得し、何に署名するのかは 発起人の必要書類|取得するもの・署名するもの・払い込むもの に分けて載せています。発起人が一人のとき、複数のとき、出資だけをする人がいるとき、遠方の人がいるときの数え方は 発起人が一人・複数・遠方のときの必要書類 の表が答えます。

発起人の中から取締役を選ぶ場合、同じ人が定款認証用と登記用の両方の印鑑登録証明書を取得することになります。住民票の話とは別の棚の内容ですが、市区町村の窓口に行く機会は一度にまとめたほうが効率的です。

発起人の人数で変わる取得の例
図:発起人の人数で変わる取得の例

出資だけをして役員にならない発起人は、住民票の取得が要らない代わりに、定款への署名や払込みを忘れないようにします。この棚の記事は、ここで住民票に絞って全体を眺めたうえで、個別の発起人の立場の記事に進む使い方をおすすめします。

遠方に住む発起人がいて公証役場に行けない場合、代理人に認証を頼む方法があります。この場合も、委任する発起人全員の印鑑登録証明書が必要で、代理人を立てたから取得する通数が減るわけではありません。通数の数え方は、印鑑証明の棚で引けます。

出典e-Gov法令検索「会社法」2026年10月11日確認・第28条・第33条・第34条・第576条・第578条

取締役・代表取締役・監査役|役職別に誰が何を取得するか

役職別の分担表(代表・取締役・監査役)

役員の必要書類は、全員に共通するものと、役職で入れ替わるものに分かれます。共通するのは就任承諾書で、決議書の記載を使って代えられる場合があります。そのうえで、代表取締役は登記用の印鑑証明書が必須、取締役は取締役会がなければ印鑑証明書、あれば本人確認証明書、監査役は本人確認証明書、という具合に分かれます。

役職ごとの一覧は 会社設立で取締役・代表取締役・監査役が用意する必要書類 の表で確かめられます。合同会社では、役員の印鑑証明書は登記申請書に付けず、代表社員の印鑑届書の分が中心になります。

取締役会を置く会社の取締役は、印鑑証明書の代わりに本人確認証明書を出す立場になります。ここで住民票やコピーを取得することになるため、住民票の棚の記事を読む対象は、この人たちが中心です。逆に、取締役会を置かない会社の取締役は、印鑑登録をしていることが前提になるので、実印の登録がまだなら先に済ませておきます。

役職別に取得するものの目安(株式会社)
役職 取締役会なし 取締役会あり
代表取締役 登記用の印鑑証明書が必須 登記用の印鑑証明書が必須
取締役 印鑑証明書 本人確認証明書
監査役 本人確認証明書 本人確認証明書

人数が増えるほど、誰の分を取得したか分からなくなりがちです。役員の名前を縦に、書類の種類を横に書いた表を一枚つくり、取得できた書類から印を付けていくと、抜けが目で見て分かります。

なお、設立時取締役などの就任承諾書は、選任の決議書の記載を援用できる場合があります。援用するときは、申請書の添付書類の欄にその旨を書く扱いです。承諾書が減っても証明書の取得は減らないので、役員ごとの表には、承諾書の欄と証明書の欄を分けて書いておきます。

家族や知人に役員を頼む|取得のお願いから受け取りまで

取ってきてほしい書類(お願いの順番と受け取り)

役員を家族や知人に引き受けてもらうときは、お願いする書類をはっきり伝えることが肝心です。頼むのは、就任承諾書への署名押印と、印鑑登録証明書または本人確認証明書です。住民票の写しなら個人番号なし、免許証なら両面、マイナンバーカードなら表面だけと、書類ごとの注意も添えます。

もう一つ大切なのは、就任承諾書に書く氏名・住所を、取得してもらった証明書の表記と合わせることです。表記がずれると補正の原因になるため、先に証明書を取得してもらってから、承諾書を作る順番にすると安全です。段取りの全体は 家族や知人に役員を頼むときの会社設立の必要書類 にまとめました。

頼まれる側にとっては、会社の役員になるという重みのある依頼です。書類の取得だけでなく、なぜその書類が要るのか、何に使われるのかを一言説明しておくと、納得して動いてもらえます。取得した証明書は大切な個人情報なので、受け渡しは手渡しか追跡できる郵送にしましょう。

  1. 頼む書類を決める役職と機関設計から、印鑑証明書か本人確認証明書かを決める
  2. 証明書を先に取得してもらう住民票は個人番号なし、免許証は両面のコピーなど、条件を添えて頼む
  3. 表記に合わせて承諾書を作る氏名・住所を証明書の表記に合わせて書き、署名押印してもらう
  4. 遠方なら往復を一度にする同封物をそろえて郵送し、やりとりの回数を減らす

代わりに窓口で取得してもらう場合の委任状の扱いは、マイナンバーを載せない取り方の記事にも載っています。頼む側が整理しておくと、お願いされた側も迷いません。

出典箕面市「住民票の写し」2026年10月11日確認

海外 在住の役員がいるとき|国内と海外で分ける必要書類

海外在住の役員の書類(払込みと証明書を分ける)

役員が海外に住んでいる場合も、会社設立はできます。代表取締役が全員海外在住でも設立登記は受理されるという通知があり、法務省が手続の案内を出しています。ただし、国内に住民票を置いていない人は、住民票も印鑑証明書も取得できません。そのため、国内にいる人と海外にいる人で、取得する必要書類を分けて考えることになります。

払込みを証する書面をどの口座で作るか、どの銀行が払込取扱機関になるか、外貨で入金したときの書き方は 役員が海外在住でも会社設立はできる? が扱っています。印鑑証明書の代わりになる署名証明は、同じ分野のなかの 会社設立 必要書類 印鑑証明 の棚で詳しく説明しています。

ここに注意海外とのやりとりは郵送の往復に日数がかかります。署名や証明書の取得が遅れると、設立日の予定全体に響くため、海外在住の役員の分を最優先で動かしてください。

外国語の書面には、原則として日本語の訳文を付けます。ここは役員の国籍や滞在地で扱いが変わる部分なので、申請先の法務局や司法書士に早めに相談しておくと、取り直しを避けられます。

海外在住の役員を代表でない取締役にして取締役会を置く形にすれば、印鑑証明書や署名証明を出す人を国内の代表取締役だけに絞れる場合があります。役員の顔ぶれを決める段階で、書類の取得のしやすさも判断材料に加えておくと、準備の負担が軽くなります。

まとめ|住民票の要不要を決めてから、取得の手配をする

要るかを先に決める(それから取得の手配へ)

会社設立の必要書類のうち、住民票の写しが要るのは、印鑑証明書を出さない一部の役員です。まず自分が表のどの欄に当たるかを決め、要る場合にはマイナンバーなしの取得方法を選び、不要ならそもそも取得しない。この順番で考えると、取り直しも手数料のむだも減らせます。

もう一つ付け加えると、証明書には期限や発行日の扱いが書類ごとに違うものがあります。住民票の写しは本人確認証明書として使うとき、商業登記規則に期限の文言が見当たりませんが、古いものを使い回すのは避け、申請の時期に近い日に取得しておくのが安心です。迷ったら申請先の法務局に確かめましょう。

  • 住民票の要不要:本人確認証明書|住民票が必要になる役員
  • 番号を載せない取り方:住民票にマイナンバーを載せない取り方
  • 発起人の分担:発起人の必要書類、一人・複数・遠方
  • 役員の分担:役職別、頼むときの段取り
  • 海外在住の役員:払込みと書類の分け方

各記事の確認日は2026年10月11日で、法務省・法務局の案内と各自治体の公式ページを根拠にしています。取得できる場所、手数料、受付時間は自治体で異なり、変わることもあるため、取得の前に役員の住む市区町村の最新の案内を見てください。判断に迷うときは、申請先の法務局か司法書士に確かめるのが確実です。

役員の名前を縦に、書類の種類を横に書いた小さな表を一枚つくってみてください。住民票が要る人にだけ印を付け、取得の方法を書き足せば、会社設立の必要書類のうち人ごとの分担は、ほぼ片付きます。分からない欄が残ったら、その見出しの記事を開いて確かめてから動き出しましょう。

他にもこのようなサイトで検索されていますので、ぜひ見てください

この記事のテーマと「必要書類」「会社設立」「取得」の語で実際に検索して見つかったサイトです(2026年10月23日確認)。掲載の順番は優劣を表すものではありません。

大阪法務局「取締役,監査役等の「就任」の登記申請には本人確認証明書が必要です」(PDF)

設立登記と就任登記の添付書類に加わった本人確認証明書の例を示す法務局のチラシ。

本人確認証明書が必要になる場面と、住民票などの例をまとめた司法書士法人のブログ。

RSM汐留パートナーズ司法書士法人「取締役・監査役の就任と本人確認証明書」

KOTORA JOURNAL「取締役の登記申請に必須!本人確認証明書の完全ガイド」

kotora.jp

本人確認証明書に使える書類を種類ごとに説明する記事。

KOTORA JOURNAL「取締役の再任でも本人確認証明書が本当に不要な理由」
再任の場合に本人確認証明書が要らない理由を説明する記事。
biz.moneyforward.comマネーフォワード クラウド会社設立「会社設立時に住民票は必要?」

設立時に住民票が必要になる場面と、印鑑証明書で足りる場合を分けて説明する記事。

06マネーフォワード クラウド会社設立「取締役が海外在住の場合に必要な書類は?」

取締役が海外に住んでいるときの書類を整理した記事。

海外居住者の法人設立に関する税理士への相談と回答。

税理士ドットコム「[会社設立]海外居住者の法人設立について」

freee「外国人でも日本で会社設立できる?設立の条件や必要なもの」

外国人が発起人や役員になるときに必要なものを紹介する記事。

辻・本郷 税理士法人の起業ガイド「【2026年版】一覧表付き:会社設立に必要な全29種の書類まとめ」
書類を『必ず必要』と『場合により必要』に分け、一覧表にした税理士法人の解説。

マネーフォワード クラウド会社設立「会社設立時の必要書類は?株式会社・合同会社の違いや提出方法まで解説」

株式会社と合同会社の必要書類を並べ、法務局への提出方法までたどる解説記事。

biz.moneyforward.com

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